ピクサー史上初のチャレンジ『リメンバー?ミー』ガイコツを人好き的に描く方法とは

 の最新作『』が3月16日に全国ディスクロージャーとなる。劇中には晴れやかさなガイコツのへクターを始め、愛嬌のあるガイコツのキャラクタたちが数多く御出ましするが、そんなガイコツのキャラクタを人好き的に見せる描き方とは何だったのか?数数の名編を生んできたピクサーのモード論に迫った。

本作は、晴れやかさでカラフルな“死者の国”に迷い込んだ、ミュージシャンを夢見る少年ミゲルと、晴れやかさな一方で孤独を抱えるガイコツのヘクターが繰り広げる大冒険を描く。そもそもガイコツのキャラクタを描くということが、ピクサー史上初めての大きなチャレンジだったが、キャラクタを担当したダニエル?アリアガは「ガイコツには鼻や耳、髪の毛がなく、キャラクタに人間性を与えてくれる要素が全くなかった。でも人々を怖がらせることなく、人好き的な存在として描くためにはどうしたらいいのか?と悩んだよ」と苦労を滲ませる。

ガイコツには人間のように表情を表す筋組織がないが、キャラクタを人好き的に見せるため、舌はあるのか?目を入れなかったら?歯は必要か?毛はあるのか?など、何回もやり直しと修正を繰り返し、試行錯誤を重ねた。その中でスタッフが行きついたのは、キャラクタの顔にフェイスペイントを施すこと。本作はメキシコの死者の日を描いており、実際に死者の日のお祭りでは人々がフェイスペイントをするのが一般的。そのため、ガイコツのキャラクタにもカラフルなフェイスペイントを施すことで個性を出し、どのキャラクタもキュートで人好き的な印象になった。

ガイコツを人好き的に見せるための工夫についてダニエルは「とにかくガイコツを怖くならないように描きたかったんだ。だから主人公のミゲルはガイコツを見ても怖がらず一緒にいるんだよ。ミゲルが怖がっていないことを見せることも、観客が怖がらない手助けになる」と明かす。ガイコツの中でも、とくに主人公ミゲルの相棒的な存在となるへクターは、物語の重要なカギを握っているため、誰もが共感できる個性や人好き的な要素を描く必要があった。そのために、ヘクターが着ている衣服には工夫が施された。

キャラクタ制作に携わったエムロン?グローヴァーは「へクターはもともと、足首まである長いパンツを履いていて、パンツの片方に穴が開いていた。もしヘクターの腕や足をはずせたらとてもクールだろうなというアイデアがあった。それでパンツの片方を、膝の真上でちょん切ったんだ。そのおかげで人間にはできないようなことができるようになったよ」と回想。また、実はヘクターにはいくつか骨折している骨があり、少し変わった歩き方になっている。一人一人に細かく違う個性を持たせることで、誰もが人好き的に感じるキャラクタが誕生したのだ。

過去に『トイ?ストーリー3』を手掛けたリー?アンクリッチ監督は、ヘクターについて「ヘクターはとても豊かで、興味深いキャラクタなんだ。彼はとてもエンターテイナーで、とてもチャーミング。彼は多くの秘密を持っているんだ。自分から進んで話したがらない秘密をね」とコメントを寄せている。晴れやかさで明るいヘクターだが、実は「最後に一目だけでも家族に会いたい…」という想いを抱えており、ミゲルに“ある願い”を託したいと考えている。果たして、死者の国に迷い込んだミゲルとヘクターは、それぞれの家族と再会することができるのだろうか?

映画『リメンバー?ミー』は全国ディスクロージャー。

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